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福岡トライアスロン大会に対する想い~新しい文化を創る3人の男の覚悟~

FTPT学生活動インタビュー 7/18(月)21:00~@福岡みらい病院

学生メンバーが企画実行するインタビューコーナーが遂に実現!
福岡トライアスロン大会に関わる人たちを学生がインタビューしちゃいます!

第一回目は、実行委員会の中心メンバーである、大塚実行委員長(以下大塚)・高柴プロジェクトマネージャー(以下高柴)・横田コースディレクター(以下横田)にインタビュー。
2014年から活動をスタートさせた福岡トライアスロン大会実行委員会。来年7月に福岡市初となるスタンダードディスタンスのトライアスロン大会開催を目指し、活動が本格化してきました。世代や職業を超えた人々の協力と強い思いで前へ前へと進んでいます。 そこで、三人の出会いから組織ができるまで、活動の根底にある想い、今後の展望などをお聞きしました。

3人の出会いとこの企画がスタートした経緯を教えてください。

高柴)学生時代にやっていた水泳を通して大塚と横田に出会ったのが始まり。
偶然にも大塚とSNSで繋がり20年ぶりに再会して、3人揃って会合したのが2014年5月。まさに22年ぶり。そのときに福岡でトライアスロン大会をしたいという話が出てきたんです。私もこれをきっかけに、幅を広げて活動できるかもしれないと思い『やってみよう!』と、この企画がスタートしました。

なるほど、大塚さんも横田さんも福岡のトライアスリートで、「絶好のロケーションを持つ福岡でトライアスロン大会を」と夢見ていたところに高柴さんが福岡へ帰ってきて、その話に賛同したんですね。

大塚)そうです。志賀島は私たちの練習場所ですからね。いつもここで大会ができたらなぁと思ってましたし、九州で、公道で走るトライアスロン大会がないのは福岡だけというのも気になっていたんですよね。

横田)私も中学生の時から自転車で志賀島を回るのが好きで、大会を開催したいなぁと。

3人で企画をスタートし、今では10名以上の実行委員会メンバーがいますよね。どのようにして仲間が増えていったのですか?

高柴)高校の同級生にこの企画を話したら、アイディアをぽんぽん出してくれました。
それからは、必要だと思う人物に声をかけました。志賀島に根付いた人、企画ができる人、消防関係、デザイナー、カメラマン、役所の方、大学の先生、建築関係、美容師、栄養士、ミュージシャンなど様々な人が集まり、適材適所、必要な人と役割を明確にして今のチームになったんです。 かかった期間は約1年半かな。

仲間が増えていく中、具体的にはどう進めてきたのですか?

高柴)活動開始から約8ヶ月、やっと志賀島の人たちに出会えて、トライアスロン大会のことを話したらすごく怒られました。そこで改めて産学官連携で進めていくことが大切だと思ったんです。各方面に顔を出し、説明をさせてもらい、徐々にスピードが上がっていきました。
活動開始から1年、高島市長に陳情させていただき、市役所の職員の方に手伝っていただけることになりました。県警や東警察署にも伺って話をさせていただいたり、その度に規模もコースも開催時期も変わっていきました。

なぜこの場所で開催することにこだわっているのですか?

横田)トライアスロンの視点で考えると、距離が最適で、向かい風も追い風もあって自転車で走る良さが凝縮されている。それに10Km信号なしで走れるところは日本でもそうそうないし、あの一直線の道路もロケーションとして最高に適している。トライアスリートにとって、ここは本当に魅力的なんです。

高柴)地域の視点で考えると、海も山も海産物も農産物もあって、景観も綺麗で、いろんな魅力があると思います。

今回のトライアスロン大会の特徴でもある産官学連携。なぜ学が入っているのですか?

高柴)一つは教育という目的で『こうやったら福岡や日本がもっとよくなるんじゃないか』と考える人が1人でもいいから増えてほしいなと。笑われても馬鹿にされてもいいから進んでいけるタフな人材をつくることが日本の推進力に繋がるのではないかと思って。
今回の企画はゼロからイチを創る作業の連続。人や物やお金はどうやって動き、どうしたらうまくいくのか。そして必ず起こるトラブルをどう解決するのか、社会がどう動いているのか。そのようなことに、今のうちから触れてほしいと思っています。そして今回、九州産業大学は、特に産業大学として社会に寄り添った活動ができる学校だと思うので、一緒に活動していきたいと思っています。

今後の展望は?

高柴)大前提として、日本で一番安全なトライアスロン大会を開催することが目標。2年3年と続けていき、海外からの招待選手なども含め、将来は世界規模にしていきたいですね。福岡マラソンのような福岡市の名物に。パラトライアスロンなども開催したいと思っています。地域振興としてもこの大会をハブに、盛り上げていきたいと思っています。

では、みなさんの覚悟とメッセージをどうぞ!

大塚)活動を続けていく中で、第1回目となり、福岡初となる本大会の進み具合や進捗について、周囲の皆様から『本当に大丈夫なのか』『やり切れるのか』と心配されることがあります。
また、『大会運営についての資金は』『大会の事故や問題が発生した責任は実行委員長の責任』と言われました。
その時、実行委員メンバー1人1人の名刺を並べ、この中の誰にもその責任は負わせられない!私がやるしかない!と覚悟が決まりました。
まだまだ未熟かつ微力なため、『君は誰なんだ』と言われるかもしれないけど、何度頭をさげてでも行く。絶対やめない、やりきるのだ!という強い思いでやっています。

高柴)大会をやりたいとは思ってみてもボランティアレベルでやりたい人はいない。忙しくて大変だけど、私がやると言い切れる人はいない。だから実行委員長の負担を軽くすることが私たちの役目だと思っています。それに、私には福岡の人たちに最高の医療を提供するという使命がある。 だから絶対死人は出さない。 そして、何かしらの活動をすることで福岡に貢献したい。この企画は、ただ大会をやるというよりも「残りの364日でどれだけのことができるのか」というところが何よりも大切だと思っています。行政、産業界、経済界、学術、医療、美術など、各々が各々の立場でできること、思い描くことが結びつけば、自然発生的に文化が生まれると信じています。

横田)どこの人がイェスと言ったら話が進むのか。何度も足繁く通い、関わり、挑戦し続けることが大切だと思います。そしてイェス!トライアスロン大会やろうよ!と言っていただける人を、官も民も学にも増やしたいです。日頃から、ご協力・支援してくださる方々、その思いをもった方たちにどうリンクさせていくのかを、これからもしっかり考えていきます。

委員長、最後に一言!

大塚)本大会開催へ向けては、関係者や周囲、地域の皆様から、幅広いご意見や感想をいただきつつ進めています。
そのご意見とは、決して良い事ばかりではありません。
辛く悔しく、悲しいこともありますが、その意見も受け止め進まないといけない。なぜなら、その分、その先には皆様を納得いただける感動できる、きっと、いや必ず素晴らしい催しになると信じているからです。
そして、その想いが少しずつ皆様へ伝わっていっている事を日々感じています。
本当に想いを形にするときには、願望を言うだけでは成し遂げられないし、何かを言われるのは当たり前。だから、どうするかを考え、成し遂げるためなら顧みず動く。公私と仕事も自分自身の競技活動もある中で、いろいろなものを犠牲にしても成し遂げたい。 僕たちには覚悟があります!
どうぞみなさま、今後ともよろしくお願い致します。

左から高柴、大塚、横田

インタビュー後記

「トライアスロン大会」という一つのイベントを成し遂げたいというだけではなく、イベントを越えた領域のその先に、本当の意味での「地域に・福岡に新たな可能性を感じてもらいたい」という思いが3人には強くあると感じました。
この活動は、誰かから命令されたものではありません。
「トライアスロン大会があったらいいな・やってみたいな、地域を盛り上げる何かをしなければ…」このような、いろいろな人の、数々の願いが存在していて、今、それを具現化しようとする人が現れたのだと思いました。
熱い志を持った人々のゼロからの挑戦が形になる最中に、少しでも関わることができて、とても刺激を受けています。
私もメンバーの一員として積極的に動いていこうと思いました。本当にありがとうございました。

伊達

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